こだわりの整備


 洗車

当社のロードスターの整備は隅々まで洗車をするところからスタートします。点検の基本は、今も昔も目視点検から始まります。丁寧に汚れを落とさないと、整備が必要な部分を見落とすことになりかねません。

車歴の古いクルマなので、特に注意して洗車しています。通常は30分程度のエンジンルーム、下回りの洗車ですが、ロードスターに関しては1時間かけて洗車しています。

 



 分解整備(オーバーホール)

下の画像はブレーキマスターシリンダという部品です、油圧ブレーキの油圧を発生させる大切な部品です。最近の車検や中古車整備では、外部からの目視点検でブレーキオイルの量や、オイル漏れがしていないかを点検する程度の点検が主流となっていますが、当社では、昭和40年代に行われていた車検のように、すべてを分解しシリンダー内部のシールの状態やピストンやシリンダーの状態を確認しています。ピストンとシリンダーは僅かなスキマで組み付けられていますが、それだけでは、油圧が逃げたり、オイル漏れが発生したりします。そのすきまを完全に埋めているのがシールです。当社では、長年止まっていた可能性のあるロードスターのような車両で、より確実なブレーキの作動のためには、昔ながらの整備が必要だと考え、全車オーバーホールを行っています。



 内装(レザーシート)

ロードスターの制作においては、内装の整備にも私たちの思いがあります。以前に新車で購入され、当時の懐かしさから再度購入されるケースも多く、少しでも新車が納車された当時の感動が再現されれば、お客様に歓んでいただけるのではないかと考えています。レザーシートに関しては清掃では、きれいにはなりますが、シートのヨレヨレ感までは修復できません。当社では、レザーシートのレザーを型紙から切り起こしシートを縫製し、交換してお出ししています。手間のかかる作業ではありますが、新品シートがなかなか入手できない現在では、最善の方法と考えています。交換時には、ヘッドレスト内にスピーカーのあるタイプについては、スピーカーコーンの状態を確認し、ヒビの入っているもの、出力時、音が割れているものは新品に交換してお出ししています。この特殊スピーカーも現在では純正品を手に入れることができず、当社では、同じ形状で同じスペックを発生できる特殊スピーカーを発見し、それを使っています。

交換前
交換前
交換前
交換前
交換後
交換後
交換後
交換後