シャッシ(足回り)


昨年末に導入し一度ご紹介した四輪アライメントテスターを再度紹介致します。

取扱いにもなれてきて、事故で足回りを損傷した車両・損傷が怪しい車両を全て計測しています。

軽くホイールが当たっただけでも狂ってる事が多くアライメント計測の必要性を感じています。

足回りが狂ったまま走行しているとタイヤの片べりや燃費の悪化、また自動ブレーキの誤作動や肝心な時作動しない・・・等が考えられます。

気になる車両ありましたらお気軽にご相談ください。


エンジン


先日、入荷した車両の入荷時の基本点検で、圧縮圧力不足の車両がありました。

圧縮圧力のデータはNo1シリンダーが9.2㎏/㎠ No2シリンダーが4.2㎏/㎠ No3シリンダーが3.9㎏/㎠ No4シリンダーが9.1㎏/㎠でした。整備データでは、13.0㎏/㎠が標準とされています。

エンジンに問題がある場合は、エンジン単体の原因なのか、あるいは、冷却系統などの外的要因によるオーバーヒートが原因でのコンプレッションの低下なのか、いすれにしても原因の究明をしなければ、安心にてお乗りいただくことはできません。

 

今回は、圧縮圧力低下の原因究明のため、シリンダーの確認をしています。

画像の中の縦キズは、ピストンのコンプレッションリングの折損によりシリンダー内にキズが入り、No2 No3のシリンダーが特に圧力が下がっていました。

 

No1 No2に関しては、シリンダーの摩耗が確認されました。

原因としては、以前にオーバーヒートがあった可能性が高く、ウォーターポンプ、ラジエータを新品に交換し、その他の冷却水通路を清掃します。またエンジンは、シリンダーをホーニングしピストンリングを交換、正常な圧縮圧力に修理してエンジンの整備は完了です。

 

当社の整備はトラブルの発生原因を細かく追求しています。それは、生産から30年の年月が経過している車両を安心して、お乗りいただくためです。当社では、5万Km走行の車両も20万Km走行の車両も、お客様にお届けする時には、同じ品質でご提供しております。一般的に中古車市場では走行距離によって価値が変動します。当社では

走行距離に関係なく、同一の価格で販売させていただいております。当社が行っている、徹底的な点検と整備、それは、走行距離による価格差を凌駕し、価格を超える均一な品質をお届けするために行っております」


ボディー


ロードスターのドアとガラスの建付け調整をしているところです。最初に画像のように、ドアを半ドア状態にして、ドアの高さ奥行き、閉まり具合を確認します。ドアの位置が定まったら、ガラスの傾き、高さを調整してゆきます。

 

この時点でガラスと幌のウェザーストリップ(ゴム)の当たり具合が良ければ、雨漏れはしませんが、多くの場合、前方上、前方下、後方上、後方下のいずれかに隙間ができます。ここから、調整に入りますが、状況が悪いケースでは、片側2時間程度かかることもあります。

 

最後に水をかけて雨漏れのチェックをして出しています。この部分の作業は、マニュアル化されておらず、職人の勘にたよる部分が大きい仕事の一つです。とくにコンバーチブルトップ車は、ウエザーストリップゴムが片側3分割となっており、ガラスとの当たりと同時にゴム同士の当たりも調整しています。

 

一番良いところを探すため何度も調整をし直す地道な作業です。